長襦袢の仕立て寸法表
下記の寸法の取り方を参考にして
お手持ちの長襦袢の寸法を計測ください。
いただいた寸法をもとに、お客様の身体にあった、
身体と着物に馴染む長襦袢をお作りいたしております。
寸法表をダウンロード(印刷)して、ご利用いただけます。
長襦袢の各部の名称
身丈はもちろん、繰り越し具合などの
着付け方に合った長襦袢を着ると、
ズレにくく、美しい着物の着姿となります。
長襦袢の寸法の取り方
当社は肩山を基準にした身丈を計測して、お作りしています。
*身丈表示は、肩山から裾まで測る表示と、背筋と衿の交わる点から裾まで測る方法があります。繰り越しの差が数字にあらわれます。仕立てをされるときは、肩山から、背筋からと、必ず特定してください。
① 衿下(立て褄)を計ります
② 前幅を計ります
③ 袖幅を計ります
④ 袖丈を計ります
⑤ 身丈を計ります
⑥ 後ろ幅を計ります
⑦ 衿幅を計ります
⑧ 肩幅を計ります
寸法をきれいに取るためのポイント
ポイント1:長襦袢の衿巾(衿幅)について
長襦袢の衿巾は、背縫いの延長線部分です。
1寸3分(約5cm)くらいが標準で、
あとは首回りの体型で微調整をしてもらうと、いいと思います。
(キモノの衿巾より長襦袢の半衿をかけた衿巾が少し狭くなるように。)
意外と衿巾の広い襦袢が多いように思います。
衿美を使っていただく場合は、1寸2分(4〜5cm)が理想です。
ポイント2:裄の寸法について
裄(ゆき)の寸法は、肩幅+袖巾です。
寸法を取るときは、袖巾と肩幅をそれぞれ計っていただきますと、うつくしく仕立てあげることができます。
寸法表に裄の寸法のみ書かれている場合がありますが、肩幅、袖巾の割合に一定の法則はありません。
着物も同じです。特に裄の大きい人は、この割合が重要です。生地幅は一定です(ワイド巾もありますが、生地の種類、色、柄が少ないです。)
一般に着物の寸法から割り出すには、肩幅は着物と同寸、袖巾は着物寸法より(-)2分(約7ミリ)狭くして作ります。
ポイント3:立て棲について
立て棲(たてづま・衿下)の寸法です。
身丈(※)の半分くらいの寸法から1cmくらい長めの寸法で仕立てると、
帯の中に衿先がしっかりと入り、着くずれがしにくくなります。
(※身丈:肩山から裾までの寸法)
ポイント4:繰り越しの寸法
次に繰り越しの寸法です。
意外と仕立て時の寸法よりも多く繰ってキモノを着ておられると思われます。
着付けをされた時、肩山の線が肩山に来てなくて後ろ側に来ているのは、繰り越しの寸法と実際の着付けがあっていないので、着ているうちにだんだん前に寄ってきます。
(画像で説明)
ヒント:繰り越し寸法の今昔
昔、繰り越しは5分位でした。
当店では、基本的に1寸の繰り越し寸法を取っています。
花嫁衣装の場合は、2寸前後となっています。
そのため、もし繰り越しを大きくしたいという方は、くりこし寸法は1寸5分前後としてください。
*もし教室に通われている方は、先生にご確認してみてください。